子犬物語 4


それから数ヶ月が過ぎても下の住人は猫を飼い続けていました。
(当たり前だよね。捨てるなんて出来ないものね!)
でも、何度か大家さんとモメていたようです。


しかし、ついに大家は、2階の僕の部屋へ来て、いきなり怒った口調
で言いました。

「1階の住人が、『2階で飼っている犬が居なくなったら、こちらも
猫の事は了解します』と言っているので、お宅の犬、処分して下さい
・・・」



「分かりました、出て行きます。」




お金も厳しかったけど、出て行くしかない。


そして、東京郊外の立川へ引っ越しました。




立川のアパートは、縦長の間取り設計で、風通しが悪く、快適とは程遠
かった。
でも、ロックは新しい部屋にすぐになれて、自分の居場所もいち早く確
保したみたいだ。

ある日、ロックを家でお留守番させておき、外を歩いていると、道端で
ロックと同じ位の大きさの茶色い犬が近づいてきた。
話し掛けたら、少し仲良くなれた気がした。
ちょっと歩くと着いて来て、もうかなりの距離まで一緒にいる。
「そうか、ロックの友達になれるかな・・・?」と思って、思い切って
アパートまで連れてきた。

そして、ご対面!!

お互いの犬は警戒しながらも、少しづつ近寄っていった・・・・




そして、次の瞬間・・・・





つづく

                   

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